人工毛の発達がスゴい!ウィッグ・かつら・植毛など薄毛・抜け毛対策まとめ

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薄毛や抜け毛に悩む人は男女問わず年々増加しています。年齢によるもの、男性・女性ホルモンによる影響、内臓機能によるものなど、その原因はさまざまです。

古今では薄毛・抜け毛において、ウィッグやかつら、育毛、AGA治療などさまな技術があります。またそれに使用されている人工毛の発達もスゴいと話題になっているんですよ!

この記事では、今注目の「人工毛」を中心にウィッグやカツラといった薄毛・抜け毛対策についてもまとめています。ぜひ、参考にしてください。

人工毛の発達がスゴい!

人工毛とは文字どおり人毛に近い毛髪を化学繊維で作られたもを指します。使用されている素材にはポリエステル繊維をはじめ、アクリルや塩化ビニールなどさまざまです。価格の安さや速乾性、形状記憶に優れているのが特徴で、カツラやオシャレウィッグから医療ウィッグ、植毛にも使用されることがあります。

中でも「サイバーヘア」という人工毛には今注目が集まっています。

人毛に最も近い人工毛として評判の製品「サイバーヘア」は人工毛開発の第一人者であるアデランスが長年研究・開発をしてできた毛髪です。

人工毛について

ウィッグやかつらなど、通常の人工毛にに使用されている毛髪はアクリル系、ポリエステル、ポリアミドなどの化学繊維で作られいているものがほとんどです。

それぞれの化学繊維の特徴は以下のとおりです。

ポリエステル繊維耐熱性や形状記憶性がありスタイリングもキープし続けることができます。主にオシャレウィッグや医療用ウィッグとして使用されています。人毛に似た手触りをしており、クシ通りも良いのが特徴です。

アクリル系繊維軽くて柔らかいのが特徴です。主にエクステンションなどの付け毛に利用されています。

塩化ビニル繊維人毛に似た見た目です。光沢感があり柔らかい感触で、ストレートヘアーやポニーテールなどの髪飾り品に使われることがあります。

コラーゲンタンパク繊維人毛に近い感触と光沢感があります。吸水性が良いのですが耐熱性があまりありません。主に温泉やプールで使用できるウィッグ用に使用されています。

人工毛のメリット・デメリット

人工毛の特徴として、メリットは耐久性に優れていて、つけ心地も軽いのでスタイリングしやすいという点と、速乾性があるというのが特徴です。

一方、デメリットとしては熱や静電気に弱いことや、化学繊維独自のテカリがあり不自然に見えるなどが挙げられます。またシャンプーなどの洗剤は専用のものを使用しなければならない、パーマやカラーリングできないなど一定の手間もかかってしまいます。

人毛に近い人工毛「バイタルヘア」

前述しましたが、今最も人毛に近い人工毛として注目を集めいているのがアデランスが開発した『バイタルヘア』です。濡れるとコシがなくなり、乾くとハリが出るといった髪のハリ・コシ、さらにはキューティクルの特徴を忠実に再現されている毛髪です。

バイタルヘアの前身「サイバーヘア」は世界的権威のモンディアル コワフュール ボーテ2002でイノベーション大賞を受賞。強度、カールなどスタイリングキープの悪さ、色落ちなど人毛の欠点を補う人工毛として登場した製品ですが、さらなる改良を加えたのがサイバーヘアです。

より人毛に近づくためにバイタルヘアは二重構造を採用!

より人毛らしさを出すためにサイバーヘアでは芯・鞘の二重構造を採用しています。芯材にはセミアロマティックナイロンと呼ばれる半芳香剤ナイロン、芯部にはサイバーヘアでも使用されていたナイロン6を採用。支部にも特殊なナイロンを配合し、人毛の硬さとコシを再現することに成功しました。

なぜより人毛に近づいたのいかというと人毛のような「吸水性」と「配向性」の低さ2つの特徴を持った化学繊維が芯と鞘部に使用されているからです。

バイタルヘアの鞘部に使用されているナイロン6は人毛同様に吸水性があるのが特徴です。ところが繊維の配向性が高い素材なので、熱でカールなどをつけると髪全体が同じ方向に向いてしまい不自然な髪の仕上がりになっています。

そのデメリットを補っているのが芯部に使用されている半芳香剤ナイロンです。こちらはナイロン6とは逆で、配向性が低いのが特徴です。配向性の異なる両者が芯・鞘でより自然なヘアスタイリングを実現することに成功したのです。

開発後も現場の声を吸い上げ更なる改良

バイタルヘアはサロン現場からの声も吸い上げ、鞘部の厚みや芯部のポリエステルの料の調整など、開発後も商品の改良を継続しました。

その結果、高温でなくてもドライヤーでカールがつくようになり、シャンプーしても性格を保持するようになりました。これは本当にスゴいことのようで人工毛でドライヤーやカールをつけることができるのはサイバーヘア以外にはないそうです。

水分を吸収し柔らかくなる鞘部と、固くて水分の影響を受けにくい芯部の二重構造はなんと世界24カ国での特許を取得しています。

現在もなお人工毛の改良を続けるサイバーヘアの需要は今後も高まっていくことが予想されます。

ウィッグ&かつらのメリット・デメリット

ここからは抜け毛・薄毛対策に対して具体的な対策法(ウィッグ・かつら、育毛・発毛、AGA治療など)について解説していきます。

まずウィッグ・かつらについてです。ウィッグ・かつらには「人工毛」「人毛」「ミックス毛」と3種類の毛髪から作られているものがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。

「人工毛」ウィッグ・かつらのメリット

人工毛ウィッグ・かつらの特徴は安価で手に入りバリエーションも豊富というのが特徴です。またデザインの種類も豊富で若者向けのものから医療用まで、最新の技術を取り入れ、さまざまなシーンに合わせたアイテムが開発されています。特にカラーリングやデザインなどオシャレに特化したアイテムは現在豊富に取り揃えられており、高品質な物がリーズナブルに手に入ると評判です。

また人工毛ウィッグは人毛に比べ軽量であることも特徴。さらに耐熱性もあるのでふんわりとしたヘアスタイリングからコテやアイロンを使ったものまでさまざまなヘアアレンジを楽しむことができます。

さらに速乾性にも優れており、シャンプー後でも乾きやすいです。形状記憶があるため乾燥させるだけでもスタイリングをキープでき、お手入れも比較的楽にできます。

「人工毛」ウィッグ・かつらのデメリット

人工毛ウィッグ・かつらの最大のデメリットは人毛ではないため、どうしても不自然に見えてしまうところです。色や材質が自身の毛髪と合わないと髪全体に違和感が生じてしまいます。しかしながら前述したバイタルヘアのようにより自然に見えるような人工毛の開発が今もおこなわれています。技術の進展は目覚ましく今後も人工毛の改良には期待と注目が集まっています。

「人毛」ウィッグ・かつらのメリット

つづいて人毛ウィッグ・かつらのメリットです。人毛ウィッグの特徴は化学繊維で作られた人工毛ではなく、実際の人の毛を使用されているので見た目や手触りが「自然」であるということが特徴です。カラーやパーマも自身の髪と同様に行うことができます。「ウィッグやかつらとバレたくない」という人が使用している人が多くナチュラルな見た目に仕上がります。

また医療用に使用される人毛ウィッグには以下2種類の人毛が使用されます。

レミーヘア人の頭から髪を切り取り、毛先と根本の方向を元のままに並べ、キューティクルも残したままの髪のこと。

バージンヘア一度も染めたり、パーマをかけたことのない天然の髪のこと。

「人毛」ウィッグ・かつらのデメリット

人毛ウィッグ・かつらは大量生産することが難しく、人工毛に比べ非常に高額というのが最大のデメリットです。また、人工毛に比べると髪の乾きも悪く、枝毛もできやすいのでメンテナンスや手入れも少し手間がかかります。さらに時間を経過するごとに紫外線などによる髪の変色も目立つようになります。

「ミックス毛」のメリット

ウィッグ・かつらの最後はミックス毛についてです。ミックス毛は人工毛、人毛いずれの特徴を活かしているところがメリットで、見た目の自然さスタイリングの自由度も高いのが特徴です。素材によって特徴が異なるので自身の髪質によって選ぶようにすると良いでしょう。

「ミックス毛」のデメリット

ミックス毛のメリットでもありデメリットは人工毛と人毛それぞれの中間の特徴を持つということです。顕著にデメリットとなるのはメンテナンスの面においてです。人工毛、人毛それぞれの特徴に合わせた対応をしなければいけません。また、色あせしない人工毛と色あせする人毛がミックスされているので色ムラが出る可能性もあります。

人工毛・人毛植毛について

つづいて薄毛・抜け毛対策として紹介するのが、人工毛・人毛の移植についてです。人工毛手術についての説明の前に人毛植毛については以下のような手術法があります。

 

 

ニードル法植毛針を使用した植毛法です。狭い範囲に植毛する場合に有効で、どの方向に生えるかなど細かい調整も可能です。

ストリップ法頭皮にメスを入れ、その部位に植毛する方法です。

ダイレクト法メスを使用せず、頭皮に穴を開けて植毛する方法です。

人工毛の手術は一般的にはニードル法を用いられることが主です。

人工毛移植のメリット・デメリットについて

人工毛移植の手術では希望する長さや量の毛髪を一度で移植することができます。

即効性があり、手術日当日から薄毛を隠すことができるようになります。

一方、デメリットとしては人工毛を身体が異物と判断し、皮膚トラブルの原因となる可能性もあります。医師と相談し、自身に合った人工毛を選ぶ必要があります。

人毛移植のメリット・デメリットについて

自毛移植は人工毛移植の場合と異なり、毛髪が生え揃うのに一定の期間を要します。全体が生え揃うまでの期間は約1年~1年半といわれています。また、移植した毛髪はまた生えてくる可能性があるのも特徴です。

デメリットとしてはこちらも人工毛に比べ高いということが最大のネックです。ただし一度手術をしてしまえばメンテナンスなどの費用は抑えられるといわれています。

人工毛以外の発毛・育毛・AGA対策

最後は発毛や育毛、AGA対策についてです。薄毛・抜け毛の対策としてできることは上記に記したとおり、ウィグやかつら、植毛などの方法があります。その他にも生活習慣の改善など身近でもできる対策があるので以下にご紹介します。

食生活や睡眠など生活習慣の改善

抜け毛や薄毛が気になりはじめたらまずできることは、食生活や睡眠などの生活習慣の改善です。毛髪が生えるには、血液によって毛根の細胞へ栄養分をしっかり届ける必要があります。

まず食生活についてはバランスの良い食事というのが理想ですが、普段から忙しくしている人にとっては難しいことですよね。発毛促進効果があるといわれている栄養素は「亜鉛」です。

亜鉛を多く含む食材は以下のようなものがあります。

・ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類

・牡蠣

・レバーやもも肉

・チーズなどの乳製品

・納豆や海苔

・うなぎ

・ホタテ

などが該当する食材です。

しかしながら注意点は食べ過ぎることです。いくら発毛効果が期待できる食材でも食べすぎてしまっては栄養が偏り逆効果になってしまうこともあります。

3食毎回バランスは摂れていなくても、「亜鉛」を取り入れた食事がおすすめです。

また睡眠時間も抜け毛・薄毛に影響します。髪は寝ている間、時間でいうと夜の22時から深夜2時の間が最も成長するといわれています。

また、スマートフォンやパソコンの画面の見すぎも注意が必要です。ネットの情報などコンテンツに集中してしまったり、端末から放たれる光が眠りを妨げる原因にもなりえます。

消灯時間や起床時間がバラバラで睡眠が安定していないと体調にも、髪にも悪影響です。

睡眠をしっかりと取ること、できれば上記の22時~2時の間の睡眠がが発毛にとって重要なポイントになるようです。

発毛促進のツボやマッサージをする

髪の成長に良いとされているツボや頭皮のマッサージがあります。

まず頭皮のツボについてです。ツボを押すことで血行促進を促し、毛母細胞の働きが活発になることが期待できます。

主なツボとその効果は以下のとおりです。

百会頭頂部にあるツボです。耳と鼻の延長線に位置しています。脱毛を防ぐかつ、発毛促進を促すツボとされています。その他、目の疲れや鼻づまり、肩こりにも効果があります。

上星髪の生え際から2センチほど上に位置しています。血流改善やリラックス効果が期待できます。その他、鼻づまりや花粉症、目の疲れにも効果が期待できます。

角孫もみあげ付近にあるツボです。抜け毛の予防効果が期待できます。

玉沈後頭部のボコッと出ているところから指2本分離れた場所に位置しています。首と頭部の血流改善効果が期待できます。

風池後頭部の付け根部に位置しています。

天柱首の根本、うなじ部にあり、発毛促進に効果があるとされているツボです。

上記のようなツボを抑え、頭部のマッサージも薄毛・抜け毛対策として有効です。

マッサージをすることで頭への血流を改善し、毛根にしっかりと栄養が届けることが目的です。マッサージの方法には以下のようなものがあります。

・指で円を描くようにして頭皮を揉みほぐす揉捻法

・頭皮をつかむように指先に力を入れて、弾みをつけで指を離す圧迫法

・軽く握ったこぶしの側面で頭皮を叩く叩打法

また育毛剤と共にマッサージをおこなうことでより、さらなる発毛効果が期待できます。

育毛剤の選び方・使い方について

最後に育毛剤の選び方について解説します。育毛剤には数え切れない程の種類があります。医療機関で処方されているものやドラッグストアなどで気軽に購入できるものなどさまざまです。

育毛剤の成分として有名なのが「ミノキシジル」と「フィナステリド」です。いずれの成分も、もともとは病気患者のために開発されたものだったのですが、発毛効果があることがわかり、医薬品として使用されるようになりました。基本的には上記2成分が配合されているかどうかを確認することが必要です。ただしフィナステリドは医師の診察後に、処方箋を得る必要があります。

また育毛剤を選ぶ前に、自身がどのような脱毛や薄毛になっているのか現状を把握することも必要です。また体質に合うのかどうかも重要です。できるのであれば事前にパッチテストをおこなっておくことをおすすめします。

またいざ育毛剤を購入し使用しても、継続しなければ効果は表れにくいでしょう。発毛促進の効果を実感するには3ヶ月~1年の長期間の使用継続を必要とします。1ヶ月試してみて全くダメだったと育毛剤の使用をやめてしまわないようにしましょう。

まとめ

以上、さまざまな抜け毛・薄毛対策についてまとめました。中でも人工毛の技術の発展は目覚ましく、より「人毛」に近づくために今後も研究・開発は重ねられていきます。料金も人毛や植毛するよりも安価にでき、再現性も高くなっていけば、今後ますます需要は高まると考えられます。薄毛・抜け毛に悩む人がなくなる未来は人工毛に懸かっているといっても過言ではないでしょう。