喫煙や肥満も原因?薄毛へのリスクとは?
薄毛になってしまう原因はさまざまあります。一概に、コレと言えるものがまだ分かっていませんが、生活習慣がもたらすものの中で喫煙と肥満の二つが大きく関連していると言われています。それだけが問題ではないでしょうが、この二つに該当する方は注意が必要です。ここでは、喫煙と肥満が薄毛にどのような影響を与えているのか注目していきましょう。
喫煙による影響
喫煙が体に害を及ぼす、ということは良く言われていることです。ただし、それもまだハッキリと分かっているわけではありませんが、少なからずさまざまな研究から喫煙が体内の一部に害を及ぼす、ということは私たちの共通認識でしょう。
さて、タバコを吸うとニコチンが体内や脳へ届きます。それらによって、小さな快楽を得られることで依存になってしまう方がいるようですが、その作用が頭髪に影響を与えているわけではありません。
問題は、ニコチン摂取によって血管が収縮してしまう、という作用です。血管が収縮してしまうと頭髪の毛乳頭という器官にビタミンやアミノ酸などが十分に行き届かなくなってしまいます。
毛髪は、こういった栄養素によって成長を続けていき、抜けた後も新たな毛髪を生やすサイクルを続けます。しかし、血流が圧迫されていれば毛髪は栄養不足の状態に陥ってしまうため、新しい髪の毛が生えなくなってしまうようになるのです。
肥満よる影響
肥満になっている方が全員薄毛である、ということはありません。しかし、痩せている方に比べると肥満体質の方の方が薄毛になるリスクが高い可能性があるので注意は必要でしょう。例えば、インスリンというホルモンがあります。
インスリンは血糖値を下げる作用があるホルモンとして知られており、体内のさまざまな調整役として活躍しています。
しかし、肥満の方はこのインスリンの働きが悪くなってしまっています。男性ホルモンの多くは「SHBG(性ホルモン結合グロブリン)」という結合している状態で存在しているのですが、肥満の方は「SHBG(性ホルモン結合グロブリン)」の生成が抑制されてしまっていることがあります。
この「SHBG(性ホルモン結合グロブリン)」ですが、少なくなると体内で実際に働いている遊離のテストステロンが増加してしまい、薄毛の原因と言われている「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成されやすくなり、結果的に薄毛が促進されてしまう結果となるのです。
全てが全てではありませんが、肥満の方はインスリンの活動に異常があることが多いため、結果的に薄毛になってしまうということなのです。
悪影響はほかにもさまざまある!?
肥満に関しても、インスリン以上に栄養の偏りだったり運動不足など、こういった理由で薄毛に関連してきます。喫煙に関してはより深刻であり、「DHT(ジヒドロテストステロン)」が喫煙するだけで増加するという研究もあるほどです。
当然、この状況が長期化すれば頭髪にはダメージが与え続けられていることになり、薄毛が進行してしまいます。さらに、喫煙が問題と言われているのがビタミン類の消費が行われてしまうことです。
ビタミンCとビタミンB12が特に失われやすいと言われていますが、毛髪の成長に欠かせないビタミンEはビタミンCの役割が欠かせません。
さらに、細胞分裂して毛髪を成長させる過程にビタミンB12は重要と言われており、これらから喫煙が頭髪に悪影響を及ぼしていることは確か、と言えるのではないでしょうか。喫煙も、すぐにやめるということは難しいですし、肥満も明日、明後日に改善することではありません。
しかし、薄毛が進行したらそれを元通りに戻すのはもっと大変です。ぜひ、自らの生活習慣を見直し、薄毛対策を行うようにしていきましょう。