白髪は薄毛にならない?白髪と薄毛の関係

ストレス栄養薄毛

はじめに

 年齢を重ねると白髪に悩まされることも多いはずです。白髪の人には薄毛の人が少ないことから、白髪になれば薄毛にはならないということも言われます。しかし、白髪になると白髪にならないのでしょうか?きちんとした薄毛対策を行うためには、白髪のメカニズムをきちんと理解しておかなければなりません。この記事では、白髪と薄毛の関係についてわかりやすく解説していきましょう。

白髪と薄毛の関係性

 白髪と薄毛には関係があるのでしょうか?白髪になると薄毛にはならないという俗説がありますが、それは本当のことでしょうか?以下では、白髪になるメカニズムについて説明した上で、白髪と薄毛の関係性について明らかとしていきましょう。

白髪になるメカニズム

 ここではまず白髪になるメカニズムについて説明していきましょう。髪の毛の色は、髪の毛の毛皮質の部分に含まれているメラミン色素によって決まります。日本人の髪の毛の色である黒(ブルネット)は、メラミン色素が豊富に含まれていることから成り立っています。このミラミン色素は、毛髪が生まれる毛根の色素細胞で作られており、紫外線から頭皮を守る役割を担っていると考えられています。メラミン色素があるからこそ、人間の頭皮は紫外線の影響を受けにくくなっているのです。

 何らかの原因で色素細胞がメラミンを生産しなくなってしまうと、毛髪が白くなってしまいます。一度メラミン色素が作られなくなった毛根からは、何度も同じように白髪が生えてくるようになります。

基本的に、一度白髪となってしまった毛根から黒髪が生えてくることはありません。黒髪が白髪になるメカニズムは不明なままでした。しかし、最近では、老化が進んだことによって、細胞の活動が弱まってメラミンの生成が減少するためと言われています。さらに、ミネラル・アミノ酸・ビタミンといった人間の体にとって必要な栄養素が不足してしまうと、毛母細胞や色素細胞の活動が弱まってしまうことから白髪になると言われています。無理なダイエット・運動不足・睡眠不足・ストレスなども白髪になる原因です。この意味では、白髪の人は髪に何らかのダメージが蓄積している可能性があるので、注意しておく必要があります。頭皮の毛細血管が十分に機能せず、髪の毛が生えてくる細胞に十分栄養が行き届いていない可能性があります。

白髪と薄毛の関係は?

白髪になると薄毛になりにくいという俗説がありますが、それは医学的に証明されているわけではありません。そもそも、上で説明したように、白髪になるメカニズムは、毛髪の中のメラミン色素が少なくなることが原因であると考えられています。そのため、薄毛と白髪に何らかの因果関係があるとは考えられていません。白髪が生えてくるということは、髪の毛が生えてくる細胞はきちんと機能しているといえます。しかし、その細胞はメラミン色素をうまく生成することができなくなっているというだけなのです。ここで、白髪だからといって、白髪染めを使ったりすると髪の毛にダメージを与えてしまうことになります。白髪の多い人はすでに年齢を重ねていることが多いことから、薄毛の原因と思われてしまいがちです。しかし、白髪と薄毛には基本的には関係がないということをきちんと理解しておくようにしましょう。

おわりに

 白髪の人は薄毛にならないというのは俗説でしかありません。白髪である人は、髪の毛のメラミン色素を作り出す細胞が機能していないことが原因で白髪になっています。そのため、薄毛と白髪の関係にはほとんど何も関係がありません。ただし、髪の毛を生み出す細胞が何らかの機能不全を抱えていることは間違いありません。そのため、生活習慣などを見直し、規則正しいストレスの少ない生活をするように心がけることが大切です。白髪を見つけたら、生活習慣を見直すなど、髪のケアに努めるようにしましょう。

 

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