育毛促進に必要な栄養素、薄毛対策に積極的に摂取を!

栄養育毛薄毛

はじめに

 髪の毛が薄くなってきた、最近抜け毛が気になるなど、髪にトラブルを抱えている人は多くいます。薄毛や抜け毛には専門医による治療が必要な場合もありますが、日常生活を見直すことで改善できる場合もあります。髪の毛はタンパク質の一種でできており、健やかに髪の毛が育つためにはきちんと栄養を摂取することが大切です。この記事では、育毛促進に必要な栄養素について紹介していきます。

髪に必要な栄養素とは?

 髪の毛は、爪と同じように肌の角層が変化したものです。つまり、死んだ細胞によって構成されています。毛母細胞が分裂した後、角化して細胞から毛髪となって押し出されるようにして成長し、1年間で10cm以上伸びるものです。

 髪は毛根で作られます。毛根の先の膨らんだ部分である毛球の中には毛乳頭があり、これが毛母細胞に指示を出すと毛母細胞が分裂して髪となるのです。毛母細胞は非常に活発な細胞なので、毛細血管から運ばれてくる栄養や酵素が必要となります。それでは髪の毛の成長に必要な栄養素は何でしょうか?以下ではこのことについて説明していきましょう。

毛髪の主成分であるケラチン

 髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質の一種によって構成されています。髪の毛の99%がこのケラチンでできています。ケラチンは18種類ものアミノ酸が連結して交際されたものです。人間がタンパク質を摂取すると、体の中でアミノ酸に分解されて、そのアミノ酸が再構成されることによってケラチンとなり、髪の毛となります。そのため、育毛を促進するためには、きちんとタンパク質を摂取しなければならないということがわかります。タンパク質を摂取しないと髪の毛を構成することができないからです。

毛髪の成長にはビタミン群も重要

 ただし、タンパク質を摂取してもそれが直接髪の毛となるわけではありません。髪の毛が生えてくるためには、毛乳頭が毛母細胞に指示を出して、細胞分裂が起こらなければならないからです。細胞分裂が起こるためには、毛細血管から運ばれてくる栄養や酵素が必要となります。ここで必要となるのが、ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンEなどのビタミン群です。ビタミンAは、皮膚や粘液を丈夫に保つ抗酸化作用を持ったビタミンで、体の中で新陳代謝の促進・頭皮の乾燥・フケや痒みの予防などに活用されます。他に、ビタミンBは皮脂の過剰摂取を抑え、細胞の新陳代謝を促進する役割を担っています。ビタミンB6は摂取したタンパク質の吸収を促し、ケラチンの構成をサポートします。このように、ビタミンB群はアミノ酸の代謝やケラチンを構成するために必須のビタミンで、育毛のためには意識的に摂取したいビタミンです。さらに、ビタミンCは頭皮環境の正常化に寄与しますし、ビタミンEは毛母細胞の細胞分裂を促すために必要な血流の改善・頭皮や毛髪の老化防止などを促す働きがあります。

 このように、毛髪の成長にはタンパク質を摂取するだけではなく、ビタミン類も積極的に摂取することが大切となります。サプリメントなどでこれらの栄養素を補うことは非常に大切です。しかし、サプリメントはあくまで栄養補助食品であるため、毎日の生活を見直し、きちんとした食事をすることが非常に重要であることを忘れてはなりません。

おわりに

 育毛促進にはタンパク質が非常に重要な役割を担っています。髪の毛を構成するケラチンはアミノ酸の結合体です。髪が生えてくるためには、毛母細胞の細胞分裂を促す必要があります。毛母細胞は頭皮の部分にある毛細血管から運ばれてくる栄養をもとに活動しています。この栄養がなければ、毛母細胞は細胞分裂を行うことができず、結果として髪の毛が生えてくることもありません。健やかな髪を育むためには、きちんと栄養を摂取してバランスの良い食事を心がけることが大切です。

 

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