薄毛とヒゲって関係あるの?ヒゲの濃さはそこまで関係ない?
“ヒゲが濃いね”と言われると自分は男らしいんだな、と思う方も多いでしょう。
近年、ヒゲもオシャレ目的で伸ばす方も増えてきており、男性の身だしなみのひとつとして取り入れられてることが多くなりました。
しかし、ヒゲが濃いと不安になってくるのが、“薄毛”との関係性です。今はいいけれど、これから先薄毛になってしまったらどうしよう…と不安になっている方もいるはずです。ここでは、ヒゲと薄毛の関係性について考えます。
ヒゲは男性の象徴?
さて、そもそもヒゲというのは何なのでしょうか。日本人は欧米人に比べてヒゲがそこまで濃くありませんが、実際には数多くの職業柄ヒゲをあまり伸ばせないからそういったイメージがついているのかもしれません。
しかし、職業によってはヒゲをたっぷりとたくわえた男性もいますし、日本人だからそこまでヒゲが生えないというわけでもないかもしれません。
とはいえ、日本人の場合はヒゲが生えていると、“男性ホルモンが豊富なのでは?”と思われる節があります。つまり、男性らしさは見た目だけではなく、ホルモンの分泌量が多いかもしれないという方向性でチェックされているのです。
男性ホルモンが多いと薄毛に?
さて、男性ホルモンが多い場合、薄毛に関連するとよく言われます。確かに薄毛は男性ホルモンに関係している部分が多くあるため、少ない人よりも多い人の方が薄毛になる確立的なものは高くなってしまうイメージです。
つまり、ヒゲをしっかりとたくえている方は男性は薄毛になる危険性が高く、そうでない男性であれば薄毛は心配ないということになるのは当然でしょう。
しかし、本当に男性ホルモンが関連すれば薄毛になっていくのでしょうか。
AGAから考えよう
まず、男性ホルモンが薄毛に関連するというのは、恐らくAGAの流れによるイメージかもしれません。AGAとは、男性型脱毛症の略称でここ数年話題になっている症状です。
AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが毛母細胞内の酵素と結合し、ジヒドロテストステロン(5α-DHT)になることで進行していくと考えられています。
このジヒドロテストステロン(5α-DHT)が、頭皮のヘアサイクルを狂わせることで髪の毛がどんどん抜けていってしまい、最終的に薄毛になってしまうと考えられているのです。
つまり、テストステロンという男性ホルモンの分泌量が少なければ薄毛にならず、ヒゲの薄い人は安心して過ごすことができる論理になるわけです。
逆の効果
さて、今ヒゲがやや濃い方は少しショックを受けたかもしれません。
しかし、そもそも、ヒゲと薄毛はそこまで関連性がないと思われていますが、テストステロンが生成され、ジヒドロテストステロン(5α-DHT)となったとしても成長因子(グロースファクターに違いがあるため、全く別の作用になったりします。
つまり、ヒゲが多く伸びるためには成長因子(グロースファクター)の関係性により、ジヒドロテストステロン(5α-DHT)が必要になってくるというわけです
。薄毛の方は、やはりヒゲが伸びやすい傾向にあるのかもしれません。
実際には関係無い?
とはいえ、人体というのはひじょうに難しいもので、薄毛だからヒゲが伸びていると断定することはまず不可能です。
髪の毛がしっかりと生えている方もヒゲが伸びますし、逆に薄毛であってもヒゲがまったく生えないということもあります。
そのため、今ヒゲが濃いからといって将来薄毛になるとは全くもって断定することができないのです。
仮に、薄毛の方がヒゲが濃いと思われているのは、髪の毛がない分、伸ばすことが多かったり目立っているだけかもしれません。
あまり考え過ぎない方が、髪の毛の成長にとっては良いことなのではないでしょうか。