アデランスの人工毛はスゴい!セミアロマテックナイロンなど素材にこだわる開発!
近年、大きな話題になっているのがアデランスのバイタルヘア。ピンポイント増毛でもお馴染みのバイタルヘアですが、人毛に近いということで多くの方から支持されています。しかし、このバイタルヘア。
なかなか専門的な話で分からないという方も少なくないでしょう。今回、ここではバイタルヘアの構造などについてまとめています。ぜひ、バイタルヘアでのピンポイント増毛に興味がある方はチェックしてみてください。
セミアロマテックナイロンに注目!
アデランスのバイタルヘアの特徴は、芯と鞘が二重構造になっているというところです。こういった構造になっていることで、より人毛に近いニュアンスを出すことに成功できたそうですが、問題はその素材です。
アデランスは当初、ナイロンやポリエステルなどを使用してこの二重構造を試みたそうですが、なかなか双方の素材の性質上うまくいかなかったそうです。そこで、アデランスが考案したのがセミアロマテックナイロンという素材です。
半芳香族ナイロンとも呼ばれており、科学的に特定原子をベンゼン環で置換することで固さが出るようになっています。基本的に、全てがベンゼン環になったものは全芳香族と呼ばれていますが、こういったももではなかなかうまくいかない。
一方、セミアロマテックナイロンは以前使用していたナイロン6と呼ばれる素材以上に固さを出すことができ、人工毛を二重構造することに適していたのです。事実、中心部にセミアロマテックナイロン、そして外側の鞘部分にナイロン6が使われています。
ナチュラルな人工毛に近い理由
さて、アデランスの人工毛がなぜここまでナチュラルな挙動を示すのでしょうか。
実は、これにもセミアロマテックナイロンが関係しています。数多くの人工毛はポリエステルが使用されていますが、これは湿気を吸わない素材として知られています。
そのため、かたちをしっかりと作ればそのまま固定されるわけですが、一般的なヘアスタイルでそれでは違和感があります。全く微動だにしないヘアスタイルというのは相手に不信感を抱かせてしまいますよね。
まず、先ほどお伝えした鞘部分に採用されているナイロン6という素材は水分を吸うため、ポリエステルと比較すれば人毛に近い挙動を出します。
しかし、ドライヤーなどでカールをつけてしまうとそのかたちのままかたまってしまう部分もあり、扱いとしては難しい。
そこで、内部のセミアロマテックナイロンです。ナイロン6に比べて、配向性が低いこともあり3割くらい言うことを聞かないものが出てきてしまいます。それが逆にナチュラルさを表現し、人毛らしい印象にしているのです。
改良を続けている!
人毛に近い挙動を出してくれるバイタルヘアですが、開発当初は苦労も数多くあったようです。
先ほどのセミアロマテックナイロンの性質上、人毛に近いナチュラルさはあったのですが、手で触っただけで後がついてしまい直らないなどクレームが多く寄せられたそうです。そのため、鞘の厚さなどを変えていろいろと改良を重ね続けます。さらに、そこから改良を続けていった結果芯部分にポリエステルを少しだけ投入。
すると、シャンプーなどをしてもちゃんと性格を保持することができたようです。
数多くの人工毛はドライヤーでクセづけなどをすることができませんが、アデランスのバイタルヘアであればそれも可能。まさに、自分の地毛と同じように扱うことができる世界的にも珍しい人工毛が誕生したのです。
自分らしいスタイルに!
セミアロマテックナイロンを使うなど、数多くの革命を起こしてきたアデランス。研究はここで終わりではなく、今もなお続けられています。今後、薄毛になっても悩むことのない時代がやってくるかもしれません。ぜひ、アデランスの躍進に期待しましょう。