頭皮にもターンオーバーがある?ヘアサイクルを守るために覚えておきたいこととは?
薄毛に悩んでいる方は、そうなって初めて頭皮のことを知ろうと学び始めます。
普段、目に見えるところではないためないがしろにされやすいですが、頭皮も肌と同様にターンオーバーがあり、そのサイクルが狂うことで薄毛が進行してしまう可能性があると言われています。しかし、頭皮のターンオーバーとは耳慣れない言葉。
どんなことが起こっているのか、ここで簡単に解説していこうと思います。
頭皮にもターンオーバーがある?
肌のターンオーバーという話は耳にしたことがあるでしょうが、頭皮のターンオーバーというと知らない方の方が多いかもしれません。
頭皮の表面にある部分は、表皮と呼ばれておりその最も表側が角質層で奥部分が基底層と呼ばれています。
実際には、角質層から顆粒層、有棘層、基底層という4段階に分かれていますが、大きくわけて4つの層でターンオーバーが起こっていると考えてください。
新しい細胞が上へ押し上げられていく
肌同様、頭皮も基底層に新たな細胞が生まれ、頭皮表面の角質層まで上へ押し上げられていきます。
先ほどの4つの層を細胞分裂を繰り返しながら肌は成長を続け、最後角質層に届き見えない角片となって消えていくのに大体28日程度かかると言われています。
逆にいうと、頭皮のターンオーバーが正常な方は28日周期で新しい肌細胞が生まれ変わり続けるため、頭皮は常に新鮮な状態であるといえるのです。
フケやアカは正しい?
さて、私たちはフケやアカを嫌います。
フケが出てきたら不潔の象徴で、思い切り洗浄力の強いシャンプーなどでケアをしたくなるものです。しかし、頭皮のターンオーバーを知っていればそういったことはできなくなるでしょう。
まず、角質層に届いた細胞は最終的にフケやアカとなって消えていきます。角質層は、表皮にとってバリアのような役割をもっており、紫外線や乾燥、また外部からの刺激を守るための防御壁として機能しています。当然、過剰な洗浄を続けてしまうとこの角質層がしっかりと機能しなくなります。
当然、外部刺激によるダメージを受けやすくなり、不完全な角質層が形成され悪循環が生まれてしまうのです。フケ、アカというのは普通に生活していたら出てくるものであり、相当な量や目に見えておかしい大きさでない限り、ある意味では正常なことなのです。
ターンオーバーが乱れると薄毛に?
さて、ターンオーバーが乱れてフケなどが増えるのであれば、まだ対処のしようや我慢ができるかもしれません。しかし、問題は頭皮のターンオーバーが乱れると薄毛が進行してしまうのではないか、という悩みです。
例えば、頭皮のターンオーバーというのは、ヘアサイクルにもかかわります。髪の毛の細胞が生まれ、そして少しずつ成長をし続けしっかりと太い髪の毛になっていきます。
そして、その髪の毛も成長しきったのであとは細く衰退していき、最終的には抜け落ちます。
これは、どんなに頭皮や毛髪が健康な人でも起こるサイクルであり、抜けてしまった髪の毛がある一方でしっかりと新しい髪の毛が絶え間なく生成されているわけです。
しかし、頭皮のターンオーバーが乱れるとヘアサイクルも乱れ、新しい髪の毛が生成されにくかったり、正しい成長をしなかったり、途中で毛が抜けてしまったりトラブルが起こります。
そして、それに焦って間違ったヘアケアを行なうとより頭皮のターンオーバーが狂い出し、より抜け毛が増加してしまうわけです。
正しいヘアケアと生活習慣
頭皮のターンオーバーを一瞬で正常化するような特効薬はありません。
まず、刺激の少ない正しいシャンプーなどを使うこと、そして食事から睡眠、普段のストレスケアなど、生活全般の見直しをはかってください。
時間が少しかかるかもしれません。それでも、正常化していく努力を続ければきっと結果はついてくるはずなのです。