ペットから感染?「頭部白癬(はくせん)」に要注意!

ケア治療脱毛症薄毛頭髪

今までは髪の毛に問題がなかったのに、いきなり薄くなってきた…。 そんな方は少なくないでしょう。ケガをしたわけでもなく、シャンプーをかえたわけでもなく、強烈なストレスに苛まれたわけでもなく、なぜか急に薄毛になれば誰だって焦ってしまいます。 しかし、もしかしたらペットが薄毛に関係しているかもしれません。ここでは、ペットが関連する薄毛の原因について考えていきましょう。

「頭部白癬(はくせん)」

動物がお好きな方は、犬や猫、またほか小動物などを自宅で飼われているかもしれません。 家族同然ということでスキンシップもしっかりと行い、毎日可愛がって一緒に人生を歩んでいるかもしれません。さて、そんなペットが関連して薄毛になることがあります。 それが、「頭部白癬(はくせん)」です。頭の水虫などと呼ばれている「頭部白癬(はくせん)」ですが、子どもが多く感染するといわれながら大人の男性でも感染例が増加しているといわれています。一体、「頭部白癬(はくせん)」とは何なのでしょうか。

水虫?

医学的にしらくもと呼ばれる感染症の一種が、水虫です。「頭部白癬(はくせん)」のはくせんは、しらくもとも読むことから、頭の水虫と呼ばれていることになります。 さて、このしらくも菌ですが、40を超える種類が存在しておりトリコフィトン・メンタグロフィテスなどが代表的な菌といわれています。一般的に頭部に簡単に感染するものではありませんが、ペットなどからの感染例は少なくないのです。

ミクロスポルム・カニス

犬や猫から、私たち人間に感染すると考えられているしらくも菌が、ミクロスポルム・カニスというものです。スキンンシップとしてペットに触ったり、舐められたりした後に頭部をかきむしるなどして感染すると考えられています。 直接ペットに頭をなすりつけて可愛がっている、という方も感染の可能性が高まるので要注意といえるでしょう。とはいえ、たまにペットを飼っていないのに「頭部白癬(はくせん)」になる方もいます。 「頭部白癬(はくせん)」の方がかぶっていた防止だったり、そういった菌に何らかのきっかけで頭部が触れることで「頭部白癬(はくせん)」が進行してしまうため、こういった部分にも注意が必要になってくることでしょう。

症状は?

仮に「頭部白癬(はくせん)」に感染した場合、乾燥してフケがかなりの量発生します。“近頃、しっかりとシャンプーをしているのにフケが多い”と思っている方は、いろいろな理由もあるでしょうが「頭部白癬(はくせん)」をひとつ疑ってもいいかもしれません。 もし、“まぁいつものフケだろう”とたかをくくっていると危険。もしかしたら、「頭部白癬(はくせん)」でそのまま大量に毛髪が抜けてしまうこともあるのです。

最悪、治らない?

例えば、円形脱毛症などは対策を講じることでまた元通りの頭髪に戻ることがあります。そのため、一時期的なものと思ってストレスを軽減するといった対策で終わることもなきにしもあらずです。 しかし、「頭部白癬(はくせん)」の場合は、一時的な抜け毛で終わらない可能性があるので絶対に注意が必要です。 「頭部白癬(はくせん)」は感染症であることから、頭皮の内部まで菌が入り込むことでケルスス禿瘡(とくそう)という状態になることがあります。 もし、そうなるとかなり進行している状態で発症前の状態に戻らない可能性もあるのです。心当たりがないのにフケが大量に出てきてしまっていたら、一度「頭部白癬(はくせん)」を疑ってみてもいいでしょう。

早期発見&早期対応!

「頭部白癬(はくせん)」に限らず、薄毛に関係する症状は早期発見&早期対策が絶対条件です。 たいせつな頭髪が戻らなくなったら、精神的にも大きなショックを受けることでしょう。ぜひ、しっかりと確認して対応するようにしてくてださいね。